初心者向け基本のセキュリティ約8分

バックアップの重要性と頻度

この教材でわかること:なぜバックアップが「最後の備え」と言われるのか、どのくらいの頻度・場所で保存すべきか、そして見落とされがちな「復元できるかの確認」の大切さです。

なぜバックアップが重要か

Webサイトが改ざんされたり、データを人質にとって金銭を要求する「ランサムウェア」のような被害に遭ったりすると、ファイルやデータベースの内容が壊されたり、暗号化されて使えなくなったりすることがあります。IPA(情報処理推進機構)も、暗号化されたファイルを元に戻すのは難しいと説明しており、感染・被害そのものを防ぐ対策に加えて、被害が起きてしまったときに被害を抑える備えが重要だとしています。バックアップは、この「被害を抑える備え」の中心にあるものです。

更新や設定の見直しだけでは、ゼロから攻撃を防ぎきれるとは限りません。バックアップがあれば、最悪の場合でも「攻撃を受ける前の状態に戻す」という選択肢が残ります。

頻度・保存場所の考え方

一般的に勧められている考え方として、次のような原則があります。

  • 複数のコピーを持つ:元のデータ1つだけでなく、バックアップを複数世代(例:直近の数日分)残しておく
  • 別の場所に保管する:バックアップを本番のサーバーと同じ場所にだけ置かない。サーバーごと被害を受けると、同じ場所のバックアップも一緒に失われるおそれがあります
  • 頻度はサイトの更新頻度に合わせる:注文データなど毎日更新される情報があるECサイトなら毎日、更新がほとんどない紹介サイトなら週1回程度など、「どのくらい前の状態まで戻れればよいか」で頻度を決める

見落とされがちな「復元テスト」

バックアップが取られていても、実際に元に戻す作業をしたことがない、というケースは少なくありません。バックアップの有無だけでなく、実際に復元できるか、どのくらい時間がかかるかを一度確認しておくことが大切です。いざというときに「バックアップはあるのに戻し方が分からない」状態では、備えになりません。

何をすべきか

  1. 今のバックアップの頻度・保存場所・保持期間を、制作会社・管理会社に確認する
  2. バックアップが本番サーバーと同じ場所にしかない場合は、別の場所への保存も相談する
  3. 可能であれば、実際に復元する作業を一度試してもらう(にかかる時間も確認しておく)

確認する項目は、教材「制作会社に確認すること」のチェックリストにも含まれています。あわせて確認してみてください。

参考にした公開情報

この教材は公開情報をもとに、セキュリティ担当がいない方にも分かるよう編集部がまとめたものです。個別のサイトの安全を保証するものではありません。

教材一覧へ戻る ・ 無料診断でサイトを確認する