初心者向け基本のセキュリティ約7分

公衆Wi-Fiの危険性と安全な使い方

この教材でわかること:カフェや駅、ホテルなどで提供されている無料の公衆Wi-Fiに、どのような危険があるのか、そして安全に使うために気をつけるべきことです。

公衆Wi-Fiの便利さとリスク

外出先でスマートフォンやノートパソコンを、携帯電話回線ではなく無料の公衆Wi-Fi(フリーWi-Fi)につないだ経験がある方は多いと思います。通信量を気にせず使えたり、電波の弱い場所でも高速に通信できたりといったメリットがある一方で、公衆Wi-Fiは誰でも接続できる環境であるため、独自のセキュリティ上の懸念があります。IPA(情報処理推進機構)の技術解説資料は、公衆無線LANの主な脅威として「盗聴」「なりすまし」「悪意のAP」「不正目的でのインフラの利用」の4つを挙げています。

4つの脅威

1. 盗聴

自分に宛てられていない無線通信を、第三者が傍受し盗み見ることです。公衆Wi-Fiでは、電波の届く範囲にいれば基本的に誰でも通信を受信できる状態にあります。AP(アクセスポイント、Wi-Fiの発信元)と端末の間の通信が暗号化されていない場合、通信内容を知られてしまうおそれがあります。暗号化されている場合でも、不特定多数の利用者でパスワード(暗号化キー)を共有しているようなフリーWi-Fiでは、盗聴される可能性が残ります。

2. なりすまし

第三者が盗聴などで入手した情報を悪用し、正規の利用者になりすまして不正にサービスを利用することです。

3. 悪意のAP

第三者が通信内容を盗み取る目的で、実在する正規のAPと同じ名前(SSID)やパスワードを設定した偽のAPを用意する手口です。過去に接続した正規のAPの情報が端末に保存されていると、偽のAPに自動的に接続してしまうことがあります。偽のAPがショッピングサイトなどを装った偽のログイン画面を表示させ、IDやパスワードを盗み取るケースも考えられます。

4. 不正目的でのインフラの利用

掲示板への犯罪予告の書き込みや違法ダウンロードなど、公衆Wi-Fiが犯罪の踏み台として悪用されることです。これは主にWi-Fiを提供する事業者側が注意すべき脅威です。

安全に使うための基本

  1. 重要な情報はSSL対応サイト(httpsのサイト)でのみやり取りする:ID・パスワードやクレジットカード番号などを入力する場合は、アドレスが「https」で始まるサイトであることを確認してください。httpsの仕組みは教材「SSL証明書とHTTPSの基本」で解説しています。
  2. 可能であればVPN通信を利用する:VPN(Virtual Private Network)を使うと、通信経路全体が暗号化され、接続先サイトがSSL対応かどうかを意識しなくても盗聴対策ができます。会社の業務でVPNが用意されている場合は、外出先での利用を徹底しましょう。
  3. 身に覚えのないAPには接続しない:見慣れないSSID名や、パスワードが設定されていないAPへの接続は避けてください。
  4. 第三者に知られて困る情報の入力・表示は避ける:公衆Wi-Fi利用中は、ログイン情報や個人情報の入力・閲覧を必要最小限にとどめることが安全です。

社員が外出先で業務用の端末を使う機会がある会社では、公衆Wi-Fi利用時のルール(VPN利用の徹底、機密情報を扱う場合の利用禁止など)をあらかじめ決めておくことをおすすめします。

参考にした公開情報

この教材は公開情報をもとに、セキュリティ担当がいない方にも分かるよう編集部がまとめたものです。個別のサイトの安全を保証するものではありません。

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