サイト運営者が負っている責任とは
この教材でわかること:Webサイトのセキュリティは、専門的な技術設定だけの話ではありません。制作会社にサイトの構築・運用を任せていても、運営者として残る責任があることをやさしく解説します。
このカテゴリ「運営・コンプライアンス」では、サイト運営にまつわる委託先管理・法律・組織としての取り組みを取り上げます。まずは、そもそもサイト運営者がどのような責任を負っているのか、全体像から見ていきましょう。
「技術は制作会社に任せている」は責任がなくなることではない
自社でサイトを作らず、制作会社・管理会社に構築や保守を委託している会社は多くあります。委託していること自体は問題ではありませんが、「技術的な作業を任せている=セキュリティの責任もすべて相手にある」とは限りません。サイトに表示される内容や、集めた情報の扱いについて最終的な責任を負うのは、多くの場合サイトの運営者(契約者)自身です。
委託先管理という責任
制作会社・委託先がどのような対策をしているかを把握し、必要に応じて確認することも、運営者の役割の一つです。たとえば、更新作業がどのくらいの頻度で行われているか、バックアップが取られているか、といった点は、教材「制作会社に確認すること」で紹介しているように、運営者側から質問して確認できる・確認すべき項目です。委託先に任せきりで、何を・どこまでやってもらっているかを誰も把握していない状態は、それ自体がリスクになります。
法律上の責任も伴う
サイトでお客様の氏名やメールアドレスなどを集めている場合、個人情報保護法に基づく義務が、会社の規模にかかわらず運営者に課されます。詳しくは教材「個人情報保護法とサイト運営者の義務(基本編)」で解説していますが、ここでは「技術的な設定とは別に、法律上の義務も存在する」ということをまず知っておいてください。
社内の体制づくりという責任
誰が制作会社とのやり取りの窓口になるのか、問題が起きたときに誰に報告するのか、といった社内の役割分担も、技術とは別の「運営者としての責任」の一部です。多くの場合、小規模な事業者ほど、こうした役割が曖昧になりがちです。
今日からできること
- 委託先に何を・どこまでやってもらっているかを、一度書き出してみる
- サイトで個人情報を集めている場合は、その扱いについて自社に義務があることを確認する
- 社内の窓口・報告先を決めておく
次に読む
法律上の責任について、もう少し詳しく知りたい方は「個人情報保護法とサイト運営者の義務(基本編)」を読んでみましょう。
参考にした公開情報
この教材は公開情報をもとに、セキュリティ担当がいない方にも分かるよう編集部がまとめたものであり、法律の専門的な解釈や個別の法律相談に代わるものではありません。
