初心者向けインシデント対応約8分

サイト改ざんの早期発見方法

この教材でわかること:サイトが改ざん(書き換え)されたことに、どうすれば早く気づけるのか。無料で使える確認手段と、日常的に見ておきたいポイントです。

改ざんに気づくのが遅れると、何が問題か

サイトが改ざんされた場合、攻撃者が仕込んだ不審なコードやリンクがそのまま残り続けると、閲覧者を別の不正サイトへ誘導したり、検索結果に警告が表示されたりする被害が長期化します。発見が遅れるほど、被害に遭った閲覧者の数も増え、検索エンジンでの評価やブランドの信用にも影響します。改ざん後に実際に何をすべきかは教材「インシデント発生時の初動対応」で解説していますが、まずは「気づく」ことが対応の出発点になります。

無料で使える確認方法:Google Search Console

自分でサイトの中身を細かく確認する専門知識がなくても、Googleが無料で提供している「Search Console」というツールを使うと、改ざんの可能性に気づける場合があります。Googleの公式ヘルプによると、Search Consoleの「セキュリティの問題」というレポートには、Googleがサイトを評価した結果、ハッキングされていたり、閲覧者や端末に害を及ぼす動作が見つかった場合に、その内容が表示されます。報告される問題は大きく「ハッキングされたコンテンツ」「マルウェアや望ましくないソフトウェア」「ソーシャルエンジニアリング」などに分類されています。ハッキングされたコンテンツの典型例としては、攻撃者が不正なリンクをブログ記事などに勝手に埋め込むケースが挙げられています。これらの問題が検出されると、検索結果やブラウザに警告が表示されることもあります。サイトの所有者であれば無料で登録・確認できるため、まだ使っていない場合は導入をおすすめします。

日常的に見ておきたいポイント

IPA(情報処理推進機構)は2013年の注意喚起で、改ざんの早期発見・予防につながる基本的な点検項目を挙げています。考え方自体は現在でも有効です。

  1. サイトの見た目・内容がいつもと違わないか:トップページだけでなく、検索結果からの流入が多いページも時々確認します。
  2. サイト更新に使うアカウント・FTP情報の管理:更新用のパスワードを強く設定し、担当者のPCにFTP情報を保存したままにしないようにします。
  3. 更新用のPC・接続元を限定する:可能であれば、サイトを更新できるPCや接続元のIPアドレスを限定します。
  4. ソフトウェアの更新を止めない:CMSやプラグインを最新の状態に保つことは、改ざんの予防そのものにもつながります。教材「プラグイン・テーマ管理の基本」も参考にしてください。

何をすべきか(まとめ)

  1. Google Search Consoleにサイトを登録し、「セキュリティの問題」レポートを定期的に確認する
  2. サイトの主要ページの見た目を、時々自分の目でも確認する
  3. 更新用のアカウント・FTP情報の管理と、ソフトウェアの更新を日常的に続ける
  4. 何か異変に気づいたら、教材「インシデント発生時の初動対応」に沿って対応する

参考にした公開情報

この教材は公開情報をもとに、セキュリティ担当がいない方にも分かるよう編集部がまとめたものです。IPAの資料は2013年時点のものですが、点検の考え方自体は現在も有効なものとして紹介しています。個別のサイトの安全を保証するものではありません。

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